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人によってはすこし暗いと思うかもしれないけど、生きにくさの解決や緩和などを目的としたやすらぎの場です

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自殺系サイトの事情

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今回は自殺系サイトの事情について説明しますが、ある程度時系列に説明したほうが理解されやすいと思います。

そのため、1993年に出版された完全自殺マニュアルという本を通し、自殺系サイトに話を向けていきます。

なお、本サイトで言及する『自殺系サイト』とは、おもに生きにくさを解決や緩和させるための意見交換や互助交流用のところを意味しています。

 

 

完全自殺マニュアル

初期の頃からこの界隈にもっとも影響を与えた本があります。

少々時計の針を巻き戻し、歴史を振り返れば時は1993年。

この年、都内に住む20代のある青年が『完全自殺マニュアル』という本を太田出版から出しました。

本書にはいつでも死ねると思うことで、気が楽になり多少生きやすくなるという、ロジックも含まれていました。

その一方、本書には自殺方法が多々掲載してあったことから社会問題にもなりました。

だが、完全自殺マニュアルがたくさん売れたからといって自殺者が増えたわけではありません。

なぜかというと、著者の鶴見済さんも各所でおっしゃっていましたが、本書の出た年の自殺者はとくに多かったわけではないからです。

青木ヶ原樹海にこの本を携帯し、永眠した人もいたことからネガティブな面が強調されたことは事実ですが...。

実際、この本は多くの自殺願望のある若者が手に取りましたが、先ほど紹介したロジックを理解することで、逆に生きやすくなった人も多かったのも事実なんですよね。

 

自殺系サイトの事情

それから、時計の針を2000年に進めます。

ここで自殺系サイトに話を向けると、先ほど説明した完全自殺マニュアルのロジックにも多少影響されたと考えられる、自殺願望者の憩いの場やDEAD_LINEというサイトが台頭し、賑わうようになりました。

後者は自殺方法を紹介した投稿が放置されることもありましたが、そうしたサイトもヤフーの自殺のディレクトリにしばらく入っていました。

それどころか、そうしたサイトもネット上のサイトを紹介する雑誌や本(2000年代前半までそうしたことはよくあった)にひんぱんに掲載されていました。

ちなみに、さまざまなサイトを紹介する雑誌や本を出していたのは大手の出版社が中心でした。

要するに、日本では自殺系サイトでもある程度一般向けに紹介してもかまわないといった空気がしばらくあり、実際にそうなっていたわけです。

これは事実です。

 

ネット上の自殺情報

先ほど説明した自殺系サイトの事情から考えても、ネット上で自殺情報を扱うことは必ずしも問題があるわけではありません。

ところが、自殺系サイトに起因した事件があると、自殺系サイトについて『自殺方法を紹介することが問題だ』といった意見もあります。

さりとて、自殺方法を紹介することを容認しているサイトはほとんどありません。

界隈への風向きがある程度変わったのは2017年の座間の事件からです。

それでも、一時期微妙な投稿がうっかりそのままになっていた場合などは、いまも同様のことになっていなければとくに問題視されるほどではありません。

もともと自殺系サイトの場合、自殺方法を紹介する投稿を放置しているサイトと、自殺方法の紹介を禁じるサイトの2タイプがありました。いまはどうなっているのかというと、先ほど説明したようにほとんどが後者です。

そうしたなか、必ずしも前者に違法性があるのかというと、前章で説明した自殺系サイトの事情から考えると難しい面もあります。

そもそも、自殺系サイトの場合、そのほとんどは自殺願望のある人たちの互助交流や意見交換を目的としています。

にもかかわらず、総じて問題があるといった論調の場合は陰謀論と同様に哲学的体系に欠けている気もします。

もっとも、陰謀論を扱っている人のなかには作家の副島隆彦さんのように、普通の人とは関数体がすこし異なるけれども並外れた知性の持ち主もおられます。