すこし前に夜間の散歩に出ていましたが、今回はその話が中心です。
ちなみに散歩中は、静かに流れている乾いた空気から冬の気配が増しているとも思いました。
散歩と追憶
ある季節の気配が鮮やかになり、いつしかあせていく様子は人が生きて死んでいくことにも通じています。
散歩がてら、人が生きることや死んでいくことについて思索にふけっていました。
最近は落ち着いてきたので、定住民らしく昨年日本で起きた死生観に関することも追憶していました。ちなみに昨年は7月18日の俳優の三浦春馬さんの自殺に端を発し、俳優や芸能人の自殺が相次ぎました。
そうしたなか、三浦春馬さんは30代はじめでとくに若かった。
それなのに、しつこく金品をせびられ、もう生きることに嫌気がさしていたという話もあります。
処世術
そういう場合は人の道や良心からよく考えたほうがいい。
果たして精神疾患者でもない大人が、一方的に個人に依存し続けたり、金品を巻き上げたりするだろうか?
そう考えて冷静になるべきです。
そもそも、人は誰かに迷惑をかけなければどのように生きようとその人の自由だし、誰と付き合うのかは自分で決めればいいことです。だから先ほどのような場合、人間関係を見直したほうがいい。
筆者ならそうします。それと筆者の場合、重要な事務上の連絡をしても返信がない場合は固執しても仕方ないので距離を置くことが多いです。
それにしても、若いときの財産は自分の教育費になるという意味で貴重です。
そういえば、若い頃の筆者も経済的に恵まれていたわけではありません。それでも近年は、ときどき参考書などを読むことで部分的に欠損のあったところを勉強し直すようにしています。
エンパシー
閑話休題。
ところで三浦春馬さんは未成年のときから家庭環境が不安定で環境にハンディがあったという。
だから、貨幣や信用情報の仕組みにも無頓着でつけ入られていた可能性があります。
おそらく、映画やドラマなどの華やかな世界で活躍されていても人生経験が不足し、袋小路に追い込まれて行ったのではないでしょうか。
あらためて三浦春馬さんをはじめ亡くなられた人々のご冥福をお祈りします。
自殺の要因
ついでに自殺について考えるとき、念頭においたほうがいいエッセンシャルなことを補足しておきます。
これは北海道出身の精神科医である樺沢紫苑さんも各所でおっしゃっていることです。
どういうことかというと、自殺はショックなことが一つ起きるからではなく重複した場合、あるいは飲酒時に自制心が機能しにくくなってしまうことで起きやすくなるそうです。
よって、そのことを意識していれば自殺の多くは予防できるということが分ってきました。