Ghetto

自殺願望や生と死について語ることを目的としたところ

時代は自殺系サイトから自殺系コミュニティへ

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今回も、自殺系サイト関係の話をします。

具体的には、自殺系サイトやSNS自殺系コミュニティの定義についてです。

自殺系サイトやSNS自殺系コミュニティは、前提として自殺願望のある人が交流することを目的としたサイトやSNSであることです。

 

 

自殺系サイトや自殺系コミュニティ

さて、3年前の座間の事件に象徴されるように、いま自殺願望のある人の多くはTwitterで話し相手を探したり、SNS自殺系コミュニティに参加したりするパターンが主流になっています。

ちなみに、SNS自殺系コミュニティを、『自殺系サイト』と呼んでいる場合、正しくは『自殺系コミュニティ』などに言い換えたほうが妥当ではないでしょうか。

というのは、前者と後者は、自殺問題を扱っているという同一の前提に包摂されているという意味では共属になりますが、可及的に適切な言葉を使わなければ正確な説明ができないからです。

なお、本記事では、『自殺系サイト』と『自殺系コミュニティ』の二者をまとめて説明する場合『自殺系コンテンツ』という言葉を使います。

 

自殺系コミュニティの台頭

いまや、自殺願望のある人は、SNS自殺系コミュニティのほうに行く傾向があります。

そうしたことが関係し、近年の厚生労働省のサイトにも自殺防止の相談に対応した団体へのガイドページを設置しているのでしょう。


参考サイト:SNS相談|自殺対策|厚生労働省


SNSが主流になる以前は、ネット上の自殺願望のある人同士で交流できるネットコンテンツの場合、2ちゃんねるの自殺関係のスレッド以外だと、自殺系サイトや精神系サイトが主流でした。

 

自殺系サイトの現実

そういえば、待宵月さんの主催されていた『自殺志願者の憩いの場』やJukaさんの主催されていた『Current(元自殺志願者専用メル友募集掲示板)』といったメジャーなサイトは、けっこう前に閉鎖されましたよね。

それだけではありません。

自殺系サイトが、ある程度賑わっていた2010年頃までと近年の事情を考察してみると、近年は本来自殺系サイトのユーザーであるはずの8割以上は、SNS自殺系コミュニティなどに流れたというのが所感です。

それならば、自殺系サイトにまったくユーザーが集まらなくなったのか、というとそういうわけではありません。

たとえば、放置されている傾向のある自殺系掲示板サイトには賑わっているところも依然として少数あるからです。

そうした場合、自殺相手の募集が中心になっていることが多く、すこし経つと閉鎖(ときどき数年そのままになっている場合もある)になるパターンが多いです。

 

自殺系コンテンツのステルス性

そういえば、筆者はもうかれこれ20年くらいこの界隈をウォッチしています(途中で中断していた時期もときどきあるが)。

いまや、自殺系コンテンツも技術の発達とともにより細分化しましたが、自殺予防や防止の観点から自殺系コンテンツの場合もある程度オープンでライトな方が望ましいというのが自分の理解です。

そうはいっても、技術の発達とともによりステルス性の高い自殺系コンテンツ(とくに自殺系コミュニティ)が、拡散している可能性はあります。

だとすれば、風通しが悪くなったり澱がつもったりすることで、人間関係に不慣れでネットに依存している未成年の自殺が起きやすくなる瑕疵があります。